片山さん×横川さんトーク(終了しました)

大変多くの方にご来場頂きました。ご来場いただいたお客様、ほんとうにありがとうございました。

こういう感じだった。





堅苦しいという意味ではなく。お二人が並んだときの感じが、まるで何年も前からこうしてお話されていたかのような絶妙な距離感だったという意味で。むしろトークは盛り上がりすぎでした。佐々木さんの時とはまた違う片山先生を見る。最後に大里俊晴さんのお話も。1年と少し前、ちょうど横川さんの座っておられたところに大里さんが座っておられたなあ、あの時も黒い服で、マイクを大里さんがお客様にひょいひょいと手渡ししておられたなあ、と何度も思いました。不思議な時間だった。

最後に片山さんが物凄いサインをして下さり、心の底からクラクラする。
『続 クラシック迷宮図書館』は何と新宿店の売り上げベストに入ったはずです(来週あたりにはベストのコーナーに反映されるかと思います)確か今、『ブラスト公論』(シンコーミュージック)がベスト3位だったはずなので、これはもう、素敵なんだか何なんだか、すごい訳の分からないベストのコーナーになるはず。

当日、お二人から素敵な色紙を頂きました!片山さん「とにかく沢山日付を書きたい」と言われて書かれた色紙。トークの後、貼ろうとして店内を持ち歩いていたら上司に「なんやそれはっ」と言われる。



横川さんの色紙。字を見て横川さんファンのスタッフが「思っていたのと同じ筆跡です」と言っていましたが、どこまでほんとか知りません。





今はフェアも終了しましたので、(結局、フェアで一番売れまくったのはこれとこれでした、「なんかすごいセレクションですね」と歴史の版元さんがのけぞりながら言ってました)↓


〈声〉の国民国家 浪花節が創る日本近代 (講談社学術文庫)

〈声〉の国民国家 浪花節が創る日本近代 (講談社学術文庫)

ワーグナーのヒトラー―「ユダヤ」にとり憑かれた預言者と執行者

ワーグナーのヒトラー―「ユダヤ」にとり憑かれた預言者と執行者





7階音楽書クラシックコーナー(7番の棚8番向きの面)にあります(ひどいボケようで申し訳ありません・・・)



片山さん、横川さん、また、当日皆様でいらして頂いたアルテスのみなさま、本当にありがとうございました!4月17日は池袋で片山さん×高橋源一郎さんのトークもあるそうです。こちらは満員御礼みたいですが、ご予約された方は必見。


片山杜秀の本 3 クラシック迷宮図書館

片山杜秀の本 3 クラシック迷宮図書館

片山杜秀の本(4)続クラシック迷宮図書館 音楽書月評2004-2010 (片山杜秀の本 4)

片山杜秀の本(4)続クラシック迷宮図書館 音楽書月評2004-2010 (片山杜秀の本 4)

4月3日の晩はすごいことに

ついに4月3日、NHK教育にて、午後11時45分〜0時14分、scholaの番組の放映が始まります。

家のTVのアンテナが風で壊れ、DVDの画面しか映らないので、その日は人の家でTVを見せてもらう→しかし、その人の家もTVの録画機能が壊れている→その人の知り合いの人に頼んで録画してもらう→ただ、録画してくれる人の家もビデオテープしか録画できない&録画したテープは個人的に三日三晩くらい楽しみたいそうなので、四日後に仕事場でビデオからDVDに落としたやつをもらう・という、2010年とは思えない、わらしべ長者みたいなスケジュールで堪能する予定です。私の周りの人は家の中の「何かが壊れている」人ばっかりなことを思い知る。あと、福岡の一地域で(うちの実家のあるあたりで)このチャンネルを見るぜ!というムーブメントが起っています。発起した人はうちのおじいさんとかです(ラジオの時みたいに、また寺で見るみたいです)しかし楽しみ!

お店は特にバッハの巻を追加発注したので(バッチリ今日入りました)
バッハは普段より多めに入っています。

commmons: schola vol.1 J.S. Bach Ryuichi Sakamoto selection

commmons: schola vol.1 J.S. Bach Ryuichi Sakamoto selection

続クラシック迷宮図書館入荷のお知らせ・阿部和重さんトーク満員御礼のお知らせ

4月16日の佐々木さん×阿部さんトークですが、定員が満員に達し、受付終了(キャンセル待ち不可)となっています。ご了承下さい。ご予約頂いたお客様、ありがとうございました。

変わりまして片山さん本、入荷しました。

同じクラシック書籍が1日に3冊以上売れることというのはほとんどないのです。ショパンでもそうなのに、見事に3冊越えされました。
なんだか片山先生の本を読んでいてよく思うのは「棚のどこに置いたらいいんだか、書店員が悩む」作曲家名や流派名で定義するのが難しい、棚作りの際にネックとなるような、粋な音楽書を取り上げられる頻度が多い!ということ。この本は特にそういう書籍のオンパレードとなっています。

これとか

野村胡堂・あらえびすとその時代

野村胡堂・あらえびすとその時代

これも

音楽を動員せよ―統制と娯楽の十五年戦争 (越境する近代 5)

音楽を動員せよ―統制と娯楽の十五年戦争 (越境する近代 5)

読んでいて「ああ、あのあそこにあるなんかあの本・・・!」と思う頻度の高さ。
必読です。

片山杜秀の本(4)続クラシック迷宮図書館 音楽書月評2004-2010 (片山杜秀の本 4)

片山杜秀の本(4)続クラシック迷宮図書館 音楽書月評2004-2010 (片山杜秀の本 4)


片山さんイベントは25日です!お早めに!

佐々木敦さん×阿部和重さんトークショーのおしらせ

もう今朝から予約の電話が鳴ってます。
お早めに!詳細は以下です。



J U N K U 佐々木敦さん×小説家
連続トークセッション(第十一回)



阿部和重さん「ピストルズ講談社・3月25日発売予定)刊行記念

2010年4月16日(金)18:30開演(18:00開場)




佐々木敦×阿部和重
続ける話のために


ある世紀の中に起った世代の解説。完全なる調剤、時間が織りなす血のサーガ。
三年振りの巨大長編が早くも話題の阿部和重さんを、今回のゲストとしてお迎えいたします。
小説世界の入れ子のしくみ、もしくは小説の動体視力とは?いま読まれるべき小説とは、いま書かれるべき小説とは、つまりは、一体何なのか。お二人に思う存分、語り合って頂きます。
今回もご期待下さい!



講師紹介(五十音順)


阿部和重(あべ・かずしげ)
1968年生まれ。94年『アメリカの夜』で第37回群像新人文学賞を受賞し作家デビュー。99年『無情の世界』で
第21回野間文芸新人賞、2004年『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞と第58回毎日出版文化賞、2005年『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞をそれぞれ受賞。
その他の著書に『インディヴィジュアル・プロジェクション』(新潮社)、『ニッポニアニッポン』(新潮社)、『プラスティック・ソウル』(講談社)、『ABC 阿部和重初期作品集』(講談社文庫)、『ミステリアスセッティング』(朝日新聞社講談社文庫)、『阿部和重対談集』(講談社)など多数。


佐々木敦(ささき・あつし)
1964年生まれ。批評家。HEADZ主宰。雑誌『エクス・ポ』『ヒアホン』編集発行人。
早稲田大学、武蔵野美術大学東京藝術大学非常勤講師。
著書 『文学拡張マニュアル ゼロ年代を超えるためのブックガイド』『LINERNOTES』『(H)EAR−−ポスト・サイレンスの諸相』『テクノイズ・マテリアリズム』(以上、青土社)、『ニッポンの思想』(講談社現代新書)、『批評とは何か?批評家養成ギブス』(メディア総合研究所)。『絶対安全文芸批評』(インファス)、『テクノ/ロジカル/音楽論』(リットー・ミュージック)、『ソフトアンドハード』(太田出版)、『ex-music』(河出書房新社)、『ゴダールレッスン』(フィルムアート社)など多数。



★会場…8階喫茶にて。入場料1,000円(1ドリンクつき)
★定員…40名
★受付…7Fカウンターにて。電話予約承ります。満員御礼。受付を終了しました

ジュンク堂書店新宿店

TEL.03−5363−1300 FAX.03−5363−1301





よく考えたら中学生のころ、町の本屋で阿部さんと福永さんの写真の載っている雑誌を見かけていた。
あれは何だったんだろう。お二人ともその雑誌では白っぽいえりつきのシャツを着ている人という印象があった。中学校の人はだいたい白いシャツを着用していたが、そういう制服を連想させるようなシャツ。


ピストルズ

ピストルズ



Flowers

Flowers

佐々木さん×桐野さんトーク(終了しました)

こういう感じだった

いい意味でですよ!



桐野「すべてわかるのがいいかと言ったら、そうじゃない」


桐野さんと「ハリウッド脚本術」の話も書きたいですが、また後日。


ハリウッド脚本術―プロになるためのワークショップ101

ハリウッド脚本術―プロになるためのワークショップ101


今回も大変多くのお客様にご来店頂きました。忙しい中お話してくださった桐野さん、佐々木さん、ほんとうにありがとうございました。もうさっそく次の佐々木さんトーク(さらに大変なことに!)の告知を明日します。
宜しくお願いいたします。




ナニカアル

ナニカアル

佐々木敦さん×桐野夏生さんトーク満員御礼のおしらせ・ユートピア

満員御礼となりました。(キャンセル待ち不可となります)受付を終了させていただきます。
お申し込み頂いたお客様、ありがとうございました。

佐々木敦さん×桐野夏生さんトーク

東京島

東京島

東京島」を読み終えたところ。
歯のない人に一番感情移入してしまう。「東京島」を読んで思い出した映画があった。


ちょっと前に見に行って死ぬほど面白かった沖島勲さんの「怒る西行」サイトはこちら
しかしもう一回見たい。なんだったんだあれは。写真でもないし日記でもないし独り言でもない。

沖島監督と石山さん(女の人)が、道を歩きながら木とかの造形はもちろんなのだけど、「人の家」の外見について話すところが一番すごかった。「なんか、お寺みたいだけどお寺みたいじゃない家」とか、「『蔵の中に住んで一生を過ごす人』の話とかが出る、道からの通路と家の庭が繋がった、ユートピアを感じさせる家」など(内容を書いてみましたが私も何のことやら全くわかりません)大人が「人の家のみかけについて」悪口や褒め言葉ではない、ただ感想を、堂々と話している図はなんかすごいを超えて恐ろしくもあった。


「我々は仕事をするとき、別の場所へ出かけて行って、別の人格や人間として仕事をしてくるわけだけど、自分の身の回りですべてが行われるっていう、これは一種のユートピア感の中に入るんじゃないかな」(シナリオより)


ユートピアを感じさせる家」のつぶやきから。つげ義春の漫画に登場する下男が「働く所も、生活するのも、同じ蔵の中」というエピソードに触れた沖島さんのひとこと。

軍艦島」もそんなユートピアのうちのひとつに入るのかもしれない、という話が出ていた。


軍艦島 全景

軍艦島 全景


映画に出てきたヴラマンクの画集を一時期探したけど(見に行った人は十中八九この人の画集を探すと思われます)なかなかないのだなあ。村上春樹の物語の童話性の風景の話、芦屋の霧の話、武蔵野の原っぱの話も出ていた。

そういうことじゃない

詩吟に関する書籍というのは私が入社したころからもうすでに在庫があまりなく、年々減る一方だったけれど、最近ずっと入っていたものがついに版切れとなってしまい、お客さん&店員共に困る日々が続く。

「詩吟の本はありませんでしょうか、・・・エロ詩吟じゃない、普通のやつで」
と来店されたナイスミドル風の方。「詩吟」でヒットするのが「エロ詩吟」の本しかなく、「そういうことじゃない」と肩を落とされて帰られる。この日、なんかそういう会合の日だったのか、あと二人ほど同じ問い合わせをされた方がいらっしゃったが、やはりお二人とも「そういうことじゃない」とのこと。最後の方はもう、自分で打ち出した「エロ詩吟」の検索データを睨み付けておられました。

なんだかもうよくわかりませんが、この会話の組み合わせが「エロ詩吟」の本が発売されてから、「詩吟」で検索したら「エロ詩吟」のデータが最初に出るようになってから、10回は繰り返されている気もします。何でこんな「エロ詩吟」という言葉を口に出すのも憚られるような方たちに、わざわざ「エロ詩吟」という言葉を口に出させてまで本を探さなければならない状況が続いているのか。むしろエロ詩吟のデータに触れなければいいのか。おかしくなってきました。詩吟に限ったことではありませんが、「すごいよく聞かれる」「需要がある」けど「ない、品切れ」という技法書というのは思った以上にあるのだということ。


コンダクター(かわいい)


「指揮法の本」でずっと調べていたらこれも「そういうことじゃなかった」。すみませんでした。
勉強になります。