小説家の饒舌フェアのお知らせ

8月になりました。大学時代にアル中手前までいった人と話していたのだけれど、その人いわく「30歳になって、二日酔いがなくなった」という。
飲んでいる量はまったくかわらないのだけれど、頭が痛くなることが減ったのだという。どういうことだろう。20から飲んでいる大人が今から耐性がつくのか?何かの前兆なのか?

すごい本が出ました。早速フェアをしています。これです。

小説家の饒舌

小説家の饒舌

今までジュンク堂新宿店でやってきた佐々木敦さん×小説家の方のトークセッションをまとめた本です。
これが出たときまさに、例えは悪いですが、「ああ二日酔いがなくなるってこういう感じなのかなあ」と思いました。ものすごい不思議な本です。
トークを聴いているぶんそう思うのかと思ったら、初めて読んだ人も「なんか不思議な感じがする」という。「人が喋ってるフレーズが完璧すぎる気がする」んだそうです。「これってほんとに録音したの?せりふじゃないの?」とまで言われましたが、まぎれもなくライブ録音です。ただ、今毎朝電車でこれを読んでいますが、確かにそう思います。

「小説家の饒舌 12のトークセッションフェア」
ジュンク堂書店新宿店7階東エレベーター前芸術フェア台
会期:2011年8月1日〜9月30日


第1回目の前田司郎さんのトークをやったときのことを今でも思い出します。(なんかすごい寒さの日だった)とにかくなんでか知らないけれど店内を走っていて、気がついたらなぜか前田さんが店内におり、確かお店の
防犯カメラのスイッチャーをごらんになられていたこと、トークがすごすぎて、もう本のことを話されているのか世界のことを話されているのか新宿のことを話されているのかわからなくなったこと、トークレポートを書いていますがもはや読み返してもなんのことやらわかりませんが、とにかくあの日、すごい冷たい雨が降っていて、トークが終わって雨を見たとき、「これは本にならなきゃなんになるんだ」と思ったこと、そういうことばっかり思い出しました。佐々木さん、ゲストのみなさま、お手伝いしていただいた皆様、版元さん、ほんとうにありがとうございました。ことばが紙に載って、それを並べたり貼ったりすることができて、これ以上の嬉しいことはないなあと思いました。

とにかく文中に出てくるフレーズがすごいので、ちょっとずつ抜き出してフェアコーナーに貼っていますが、こんなもんじゃないことだけお伝えしておきます・・・
フェアには今後少しずつ拡張して、イベントで触れられた書籍、トーク会場のゲストの方の後ろの壁にたてかけてあった本で、「なんであれが置いてあるのか」と言われた本とかもおいていこうと思っています。少しずつこちらでも紹介していきます。

戌井さんのこれやら、

もぐら随筆 (講談社文芸文庫)

もぐら随筆 (講談社文芸文庫)

阿部さんのこれとか、

Mapplethorpe: The Complete Flowers

Mapplethorpe: The Complete Flowers



これとかも紹介したい。円城さんの回ですね。「手帖から発見された手記」という小説が載っています。すごい表紙。

美術手帖 2010年 04月号 [雑誌]

美術手帖 2010年 04月号 [雑誌]

7月23日の青木さん×磯崎さん×佐々木さんトークで配られた、渋谷のリブロさんで行われている青木淳悟さん選書フェアのリストも置かせてもらえることになりました。リブロさん、ありがとうございます!