佐々木敦さん×桐野夏生さんトーク満員御礼のおしらせ・ユートピア
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- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/05
- メディア: 単行本
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「東京島」を読み終えたところ。
歯のない人に一番感情移入してしまう。「東京島」を読んで思い出した映画があった。
ちょっと前に見に行って死ぬほど面白かった沖島勲さんの「怒る西行」。サイトはこちら。
しかしもう一回見たい。なんだったんだあれは。写真でもないし日記でもないし独り言でもない。
沖島監督と石山さん(女の人)が、道を歩きながら木とかの造形はもちろんなのだけど、「人の家」の外見について話すところが一番すごかった。「なんか、お寺みたいだけどお寺みたいじゃない家」とか、「『蔵の中に住んで一生を過ごす人』の話とかが出る、道からの通路と家の庭が繋がった、ユートピアを感じさせる家」など(内容を書いてみましたが私も何のことやら全くわかりません)大人が「人の家のみかけについて」悪口や褒め言葉ではない、ただ感想を、堂々と話している図はなんかすごいを超えて恐ろしくもあった。
「我々は仕事をするとき、別の場所へ出かけて行って、別の人格や人間として仕事をしてくるわけだけど、自分の身の回りですべてが行われるっていう、これは一種のユートピア感の中に入るんじゃないかな」(シナリオより)
「ユートピアを感じさせる家」のつぶやきから。つげ義春の漫画に登場する下男が「働く所も、生活するのも、同じ蔵の中」というエピソードに触れた沖島さんのひとこと。
「軍艦島」もそんなユートピアのうちのひとつに入るのかもしれない、という話が出ていた。
- 作者: オープロジェクト
- 出版社/メーカー: 三才ブックス
- 発売日: 2008/12/10
- メディア: 大型本
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映画に出てきたヴラマンクの画集を一時期探したけど(見に行った人は十中八九この人の画集を探すと思われます)なかなかないのだなあ。村上春樹の物語の童話性の風景の話、芦屋の霧の話、武蔵野の原っぱの話も出ていた。
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