そういうことじゃない

詩吟に関する書籍というのは私が入社したころからもうすでに在庫があまりなく、年々減る一方だったけれど、最近ずっと入っていたものがついに版切れとなってしまい、お客さん&店員共に困る日々が続く。

「詩吟の本はありませんでしょうか、・・・エロ詩吟じゃない、普通のやつで」
と来店されたナイスミドル風の方。「詩吟」でヒットするのが「エロ詩吟」の本しかなく、「そういうことじゃない」と肩を落とされて帰られる。この日、なんかそういう会合の日だったのか、あと二人ほど同じ問い合わせをされた方がいらっしゃったが、やはりお二人とも「そういうことじゃない」とのこと。最後の方はもう、自分で打ち出した「エロ詩吟」の検索データを睨み付けておられました。

なんだかもうよくわかりませんが、この会話の組み合わせが「エロ詩吟」の本が発売されてから、「詩吟」で検索したら「エロ詩吟」のデータが最初に出るようになってから、10回は繰り返されている気もします。何でこんな「エロ詩吟」という言葉を口に出すのも憚られるような方たちに、わざわざ「エロ詩吟」という言葉を口に出させてまで本を探さなければならない状況が続いているのか。むしろエロ詩吟のデータに触れなければいいのか。おかしくなってきました。詩吟に限ったことではありませんが、「すごいよく聞かれる」「需要がある」けど「ない、品切れ」という技法書というのは思った以上にあるのだということ。


コンダクター(かわいい)


「指揮法の本」でずっと調べていたらこれも「そういうことじゃなかった」。すみませんでした。
勉強になります。