佐々木さん×磯崎さんトークショー(終了しました)

まさにミラクルがおこり、あの賞直後のトークショーとなったわけですが、大変多くのお客様にご来店いただきました。作家さんも多数。賞直後ということもあり、会場にレッドカーペットが敷かれました。

*画像はイメージです


また、紀伊国屋書店の伝説となった、精鋭スタッフ陣にもご来店いただけたので大変うれしく、楽しかったです。なかなか違う系列の書店員同士で話す機会というものは意外と私の場合なかったので、今回お話できていろいろ頑張らないと、と思う箇所多数でした。ありがとうございました!

これからすぐ家を出ますので、トークについてはまた詳しくは後日。
以降はメモ書きより。(メモですので実際の磯崎さんの発言とは異なる箇所、思い違いなどあるかと思います。ご了承ください)


磯崎:(小説で)イルカよりでかい鯉を見た、とかって書くのは、こう無理やり書くと、実際ありえないことでも、ありえたんじゃないかって、そういう気がしてくるんです。(中略)現実をネタにした小説が僕、弱いな、って思うのは、こう、実際の現実よりも(小説が)小さく、小さくなっていってしまうんですね。トラウマ系とか、そういう現実をネタにして小説を書くと、実際の現実に負けてしまう。例えばSMAPが公園で裸で歌を歌ったとか、そういう現実に負けてしまったりね。(中略)だからイルカより大きい鯉を書くしかない。ガルシア・マルケスの小説で、すっごい綺麗な女の子がいて、綺麗すぎて風の強い日に、空に吸い込まれていってしまって、まあ、凄い綺麗だったからそういうこともあるよなあ、と。



磯崎:(「終の住処」について)(夫婦が)離婚しない話を書こうと思ったんですね。離婚する話は多いんだけど、今は日本人でも4組に1組が離婚、とかいって、アメリカだと2組に1組、とかですけど、(中略)でも4組のうちの3組は離婚をしなかったわけですよね。それはなんでなんだ、っていう。そっちのほうが知りたいよ、みたいな。(中略)ずっと長い時間の中で、好きとか嫌いとかっていう感情よりも時間のほうが、重くなっちゃうときがあって、別れられないという、そういうことのほうがリアルだな、と思って、そういうことを書かないと、というか。

レコーダーでトークを録音していましたが、少し再生したところ、磯崎さんの声の通りがものすごく良く、うわあと言うほど会議録のようなトークになっていました・・・さすがです・・・

磯崎さん、そしてレッドカーペットの上を通って磯崎さんをご紹介して頂いた佐々木さん、ほんとうにありがとうございました!

肝心の子供

肝心の子供

眼と太陽

眼と太陽

世紀の発見

世紀の発見

フランス革命↓にもじつは磯崎さんが(作家デビューされる前)登場される記述があります。会場で早速お客様がチェックを入れていました。
貴重。

大谷能生のフランス革命

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