まだまだ入荷・ループの話(湯けむりスナイパー・ソフトアンドハードそしてトークへ)
主に水声社さんの書籍がたくさん入荷しています。すべてのタイトル、美本を選んで出してくださったとのこと、大変嬉しいです。ありがとうございます!リストを変更いたしました。入荷したものはこのようなタイトル。
- 作者: 小島信夫
- 出版社/メーカー: 水声社
- 発売日: 2007/11
- メディア: 単行本
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- 作者: 宮川淳
- 出版社/メーカー: 水声社
- 発売日: 2002/11/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 湯浅学
- 出版社/メーカー: 水声社
- 発売日: 1999/03
- メディア: 単行本
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- 作者: ジョンケージ,John Cage,柿沼敏江
- 出版社/メーカー: 水声社
- 発売日: 1996/04/01
- メディア: 単行本
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- 作者: ちばあきお
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1995/08/18
- メディア: 文庫
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あとはブーレーズの「参照点」も入っています。「キャプテン」は1巻から15巻まで入ってます。前田さんのコミックは巻数が多いものが多いですが、ストックを持っておりますのでお求めの方はスタッフまでお知らせください。最近は「寄生獣」が人気です。並べているとどうしても読みたくなりますね。昨日時間がないのに家の「ヒストリエ」を読みかけそうになりました。「湯けむりスナイパー」が一番読みたいのですがやめておきます。どうでもいいけど面白すぎます。確か放送作家の大根さんのページで知り、確かものすごくはまっていらっしゃり、どういうことなのかと思って読んで5人くらいに貸しまくった覚えが。あまり深くは書きませんが、殺し屋の人が温泉宿に就職してむやみやたらに変な理由でモテまくる話なのですが、(単に「黙ってたから」とかで、あと業務用で持たなければならなくなった殺し屋の携帯に女の人たちが電話したいと夢想したり・・・)
どうしてか分かりませんがあの話の中で宿に勤めている女の人たちとか子供とかが同じ旅館の仲居部屋?でご飯を食べるシーンがあるのですが、その出だしのテーブルの俯瞰のシーンが同じ巻に10回ぐらいは同じ構図のコピーなのです。夏でも冬でも春でも、ちょっと衣装が変えてあったりするだけ。子供の食べているものとか、これずっと同じ刺身なんじゃないのか、ずっと同じおかずなんじゃないのかくらいの構図なので殺し屋よりも何よりもその構図が怖い。またその女の人たちは微妙に殺し屋の方を取り合っているのでおかずとか、顔とかは一緒なのに台詞だけがどんどん変化していくところが何よりも凄いと思うのです。凄いし怖い。おかずをどんどん食べて子供は成長していき、女の人たちは年をとって殺し屋との関係性に気づいてゆくのが筋なのですが、もう女の人たちは若くはないし、実際、そうなっているはずなのですがいつもその最初の構図のループでぞくっとせざるをえません。友人は「『最後の晩餐』みたいになっているんだ、描いてる人は多分殺し屋とかどうでもいいんだ、描きたいのはごはんのシーンだけだ」と言っていましたがどうなのか。最後の晩餐って全然いいと思わなかったけれども、あの晩餐はとても凄いと思う。毎回泣きそうになる漫画です。と思っていたらテレ東で四月からドラマ化。凄いです。毎回見れるかわからないけど見ないと。
明日の前田さんのトーク対象書籍「大木家のたのしい旅行」(幻冬舎)でもごはんのことについて主に聞かないといけないのだった。
夫婦の話でごはんを食べるシーンが多いのですが、特に気になっているのがまあこれも最後の晩餐にある意味ではなるのでしょうか、地獄(といってもツアーですが)に夫婦が出かける前に家で食べるごはんについて。あまり書くとねたばれになるのでトーク後にしたいと思いますが、ここで食べるものというのについてしばらくずっと考えていたのです。地獄に行く前も、行ってからも夫婦は何度かごはん、食事を口にするのですがその、地獄前、地獄後というのに種類はあるのかな、奇しくも私たちが海からとれた死んだ魚を、もしくは生きている魚を口にするときの違いというのはそもそもあるのか、というようなこと。
そしてループといえば佐々木さんの、フェアにも出していますが「ソフトアンドハード」(太田出版)の中の佐々木さんのノンジャンル(厳密にはジャンルわけされていますが)読まれた膨大な本について短い文を膨大に書かれているところばっかりをループして読んでしまいます。本の真ん中あたり。あの部分から何冊欲しい本が出てきたかわかりません。本の「真ん中あたり」がああいう本であったり音楽であったりのレビューであったりするのが物凄く好きなのですがなぜなのか。「絶対安全文芸批評」(インファス・パブリケーションズ)もランキングになっているところを読むのが一番好きです。昔妹がたくさん持っていた「装苑」(文化出版局)がたしかそういう似た感じ(前と後ろがお洒落なページで、中の変なガサガサした紙のところにいっぱい文があった)だったよなあ、と思って中学のころに奪い取ったものを出してきたら、まさにそのいっぱい文のあるページに佐々木さんが思いっきり映画のページを書いておられてこけました。凄いループだ。明日のトークも上記「恐ろしいループ性」のお二人が登場されるトークです。物凄いことになるのは間違いありません。トークレポートも書きたいですがまた。
- 作者: 前田司郎
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/12
- メディア: 単行本
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- 作者: 佐々木敦
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2005/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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