島袋道浩さん選書フェアのお知らせ

すごい選書フェアを二つ開催していましたが、なかなかお伝えができずにおりました。
まずはこの方の選書フェアです。もうひとつはまた近日お知らせします。

扉を開ける

扉を開ける


島袋道浩『扉を開ける』(リトルモア)刊行記念
島袋道浩選書フェア
ジュンク堂書店新宿店7階東エレベーター前芸術書フェアコーナー
開催中〜10月末日まで(予定)

瀬戸内海で捕まえたタコに日本海や東京を見せにいく「タコ街道プロジェクト」、鹿などいるはずのような町において「ここらに鹿はいませんか?」と自転車で鹿を探す「鹿をさがして」。世界中を旅しながら、その土地での出来事と素材を用いて作品を制作し、現地で発表する活動形式で知られる、美術作家の島袋道浩さんに書籍を選書していただきました。

『真夜中』さまのHPでも取り上げて頂きました、ありがとうございます。
あの、とてつもなく贅沢な内容のフェアとなっております。選書していただいたものの一例。

イタリア民話集 下 (岩波文庫 赤 709-2)

イタリア民話集 下 (岩波文庫 赤 709-2)

なんか、全体的にやはり日本の民話とはテイストが違い、かなりショッキングであったイタリア民話集。(上巻は品切れです)どうも「いい人も悪い人も、全体的に人が人ををだまして最終的にどうこうなる」話が多かったような気がします。そして、全体的に焼いたり焼かれたりする話も多かったような気がします。これはほんとうにすごい。必読。話のタイトルだけでもムチャクチャ。

花火の家の入口で

花火の家の入口で

オシムコーナー。
今回このフェア設置にあたり、選んで頂いた著者がどこの国出身かをいろいろ調べました。世間知らずなので、勝手にオシムはロシアだと思っていましたが、大きな間違いでした。

イタリアコーナー。

きゅうりコーナー。おこさまがすごい目をくっつけて見てます。


「旬」 がまるごと 2008年 09月号 [雑誌]

「旬」 がまるごと 2008年 09月号 [雑誌]

島袋さんは上記の雑誌にはピクルスの記事で登場されています。今回、出版社さんにこの雑誌を発注しようとして
「きゅうり号をお願いします」と言ったら「きゅうり以後」と思われ、「じゃあ「旬がまるごと」きゅうり以後じゃがいもまでというご注文ですね了解です」と言われました。慌てて訂正しました。いつかすべての号をまるごと、発注してみたいです。

じゃがいも号はこちら。

「旬」 がまるごと 2008年 11月号 [雑誌]

「旬」 がまるごと 2008年 11月号 [雑誌]

口に入れるものといえば、この本もでした

梶井基次郎全集 全1巻 (ちくま文庫)

梶井基次郎全集 全1巻 (ちくま文庫)

リトルモアの方がなんと、丸善の『檸檬』に匹敵するような、ある素敵なコーナーを
考えてくださいました。島袋さんの「輪ゴムをくぐりぬける」という作品に由来し、まさに、

輪ゴムをくぐりぬけるコーナー↓




画像が小さいですが、棚の上部に輪ゴムがご用意されています。是非この場所で、頭からくぐりぬけ体験をお楽しみください。
スタッフが何人か挑戦しましたが、だいたい肩までしか通らず、地団太を踏みました。新宿三越にお越しの際は、ぜひ。お客様の挑戦を陰で勝手にお待ちしています。


書籍につけられた島袋さんのコメントはとても楽しいです。寺山修司からカルヴィーノ魯山人稲垣足穂にいたるまで、ひとつひとつの書籍にとても丁寧なコメントを頂きました。お忙しい中、ほんとうにありがとうございました。いろんな国の人が書いた、いろんな写真や、食べ物や、詩の本が小さいスペースに、集まっています。今回、いろいろな著者の出身国や県の地図をフェアに切り貼りしていますので、どれがどの国か、県か、見比べていただくのも楽しいかと思います。(意外とドイツが東北の県の形に近かったりで、作った人自身がわからなくなったりしています)皆様のお越しをお待ちしています。