重力
「グアテマラ伝説集」がおもしろすぎます。
- 作者: M.A.アストゥリアス,牛島信明
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/12/16
- メディア: 文庫
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古代マヤ文明に登場する絵はなんでこんなに近未来っぽいのか。
「宇宙兄弟」を読み出してからあんな爽やかな漫画に見事にはまってしまい、寝てもさめてもあの兄弟のことしか考えられなくなりつつある。
発端は山崎ナオコーラさんがトークイベントでおすすめされていたからなのですが、山崎さんという名の宇宙飛行士の方もいらっしゃるのですね。びっくりする。
- 作者: 山崎直子
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2010/02/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 小山宙哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/23
- メディア: コミック
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しかし宇宙兄弟はなんでこんなに面白いのだろうか。すごい爽やかなのに。「運」にものすごいこだわっている人が、「運」にいい意味でも悪い意味でもすごいふり幅で左右されるからなのかなあ。神話みたいな漫画。
この漫画はあの人たちの髪の状態が、引力というものの美しさが、すべてだなあと思う。
「弟」が空中や宇宙空間にいること(無重力状態、スキップ、もしくは浮遊する乗り物に乗っている、キャッチボールなど)がものすごく多いこと。「兄」がなにもかも地面にものすごく近いことが日常的であること(椅子から落ちる、頭突き、ベッドに寝る、犬、車の設計、ネクタイ、サッカーボール)。
でも彼らの毛髪の質が兄弟なのに違うこと、しかしお互いが共に重力に左右されない髪型であること(直毛であるが真上につきたっているものと、天パの髪の毛がぐるぐると巻いているもの)は何度読んでもつきささってくるくらい素晴らしい事だ。
子供が飲み物を零す。転んで床に倒れこむ。落ちて戻ること。
無重力についても知らないことがたくさんありました。もうひとつすごい本を。
宇宙船の中で人やモノが漂うのは、宇宙船が地球に向かって落ちつづけているからです。
(『宇宙授業』中川人司著 21Pより引用)
- 作者: 中川人司
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2006/07/20
- メディア: 単行本
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↑宇宙といえば柴幸男さん「わが星」岸田戯曲賞受賞、おめでとうございます。
柴さん選書コーナーにこれでもかと平積みの中川さんの本より。
よくわからなくなってきましたが木下さんの兄弟も素晴らしい。
しかし、現時点で映像化されるとしたらお兄ちゃんは十中八九の確率で大泉洋か佐藤隆太、弟は香取慎吾になりそうだけれども、なんかそれはすごいイヤです。
お兄ちゃん→安住アナウンサー
弟→照英
とかだったらすごい感情移入できると思う。自分で考えてゾッとしました。何でも考えればいいっていうものではないですね。
高野文子さんのこどものともの本がちょっと前に出てました。すごい。これはかけぶとんとしきぶとんの間の重力の素晴らしさが存分に。
鈴木志保さんの新刊も出ました。
- 作者: 小川糸鈴木志保
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2010/01/25
- メディア: 単行本
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なんでこんなに面白い本がたくさん出るんだろうと今も思います。決して無重力ではない。むしろ違う意味の負荷という重力にどうして対抗する棚作りをすべきなのか、同僚のディープパープル・阪根兄貴さまが書店の未来におけるすごい展望論を書かれておられますが、(このページのトラックバック欄がすごいことになってます)とりあえず面白い本が出る、手に取れる、その期間は多くの人がページを開き、ページがよれ、時には高く高く積まれた書籍が重力によって落ちる、そういうことがもっと活発に行われる場を製作していかなければならないのが書店員の仕事だと私も思っています。