ねたあとにお前に

佐々木敦さん×大谷能生さん×前田司郎さん選書フェア、無事2月28日をもって終了致しました。今回、老若男女を問わず大変多くのお客様にご来店頂きました、ほんとうにありがとうございました!1月から始まったフェアでしたが、売れ行きの推移をみていくと本当に面白いです。全体に初めのころは小林秀雄さん、吉本隆明さんのタイトルが、2月に入ると四方田さん、保坂さん、堀江さんなどがよく売れたようです。福田さんの文庫もよく売れていました。前田さんのフェアではやはり「天使の緊縛」が、そして「赤毛のアン」が意外にも売れておりそうかー、と思う日々でした・・・。

今回、全体的に色々な方に人生始まって以来のものすごい我儘を申し立ててしまいました。顔が腫れて当たり前かと思います。特にフェアのはじめから終わりまで書籍を何度もこまかく搬入して頂き、書籍がきっちり揃う様にご尽力いただいた取次会社の方には本当に何度お礼を申し上げても足りません。明治時代なら絶対に摂政っぽい、とても知的でスレンダーで素敵な風貌の方なので、「本が足りない・・・」と年末、眉根を曇らせていらっしゃるのを見て「なんてことをしてしまったんだ」と思いました、ほんとうにありがとうございました。


佐々木さん×前田さんトークについては明日以降よりレポートを載せますが、このトークに引き続き、佐々木敦さんにジュンク堂新宿店カフェでまた、とても素敵な四人目の紳士の方とトークを3月に行って頂くことが決定致しました。どうしたらよいのでしょうか。佐々木さんのエクス・ポ日記にももう詳細を載せて頂いておりますが、再び大変なことになっています。詳細は以下です。ジュンクのHPにも載っております。



長嶋有さん新刊「ねたあとに」(朝日新聞出版)刊行記念
佐々木敦×長嶋有トークセッション 
「ねたあとに」をまえに

佐々木敦さん×小説家連続トークセッション第二弾!!今回、お相手となるのは朝日新聞で連載された長編小説「ねたあとに」が早くも話題の長嶋有さん。
長い夜、大人たちは何をして過ごすべきなのか?
謎の遊び「顔」とは?「歌詞」とは?「ムシバム」とは何なのか?
山荘の闇に、表紙の闇に、そして長嶋有という人の繰り出す、深い謎の闇に私たちは珈琲の香りの中、迫ってゆけるのでしょうか?

《講師紹介》

佐々木敦(ささき・あつし)
1964年生まれ。批評家。HEADZ主宰。BRAINZ塾長。エクス・ポ編集発行人。著書『(H)EAR ポスト・サイレンスの諸相』『テクノイズ・マテリアリズム』(青土社)、『絶対安全文芸批評』(インファス)、『90年代論(仮)』(原書房・近刊)『テクノ/ロジカル/音楽論』(リットー・ミュージック)、『ソフトアンドハード』(太田出版)、『ex-music』(河出書房新社)、『映画的最前線』(水声社)、『批評とは何か? 批評家養成ギブス』(メディア総合研究所)ほか。早稲田大学、武蔵野美術大学で非常勤講師も務める。
3月3日に「エクス・ポ」に続く圧縮形態レイアウトで話題の新音楽誌「ヒアホン」を刊行。



長嶋有(ながしま・ゆう)
1972年埼玉県生まれ。東洋大学2部文学部国文学科卒業。会社勤務を経て、「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞を受賞。同作は第125回芥川賞候補作となり、高く評価された。続いて発表した「猛スピードで母は」で第126回芥川賞を受賞。コラムニスト「ブルボン小林」、また、俳人「長嶋肩甲」の名も併せ持つ。2007年、『夕子ちゃんの近道』で第1回大江健三郎賞受賞。

トークのみ。サイン会の予定はございません
☆ 日時…3月19日(木)開演…18:30 (開場18:00)
☆ 会場…8階喫茶にて。入場料1,000円(1ドリンクつき)
☆ 定員…40名
☆ 受付…7Fカウンターにて。電話予約承ります。
ジュンク堂書店新宿店 TEL.5363−1300 FAX.5363−1301

ねたあとに

ねたあとに


本格的な告知があったのは今日からなのですが、朝からすでにご予約のお電話が多く、びっくり致しました。お席に限りがありますので、ご希望の方はお早目のご予約をおすすめいたします。「ねたあとに」ものすごい本です!カバンに入れていたら「バイブルか」と言われました。買おうとしたとき手首を痛めました。そういう分厚さ。多くはまだ書きませんが、ウイダーインゼリーのくだりがすごすぎて、ひさびさに背中にゆるい悪寒を感じました。小学校のころ、教室から校庭の鳩をを見ていると時折、鳩が首を動かすところ、全体に群れているところを見て10分に1回くらい背中に悪寒を感じ、そういう感覚になるのが好きで何回も鳩を見ていたのですが、それにどこか似た悪寒。よくわからない例えですが、私の場合鳩で表現するのが一番近いのです。